140字小説 Vol.6

彼氏とデートで遊園地に来た。
本当は苦手だけど、乗るタイプのお化け屋敷に誘った。「おう、いいぜ」と彼の即答。そんな男らしい所が大好き!

どんな仕掛けにも動じない彼の腕に存分に抱き着く。
これこれ!お化け屋敷の醍醐味!
ゴールに着いても彼は降りない。よく見ると、彼は恐怖で失神してた。

タイトル:【強がり】


かくれんぼの達人〝船隠君〟の話をしようか。彼を見つけられた子は一人もいない。大人も、警察も見つけられない。
「船隠君なんて、クラスにいたっけ?」
と、級友は言う。彼は、みんなの意識からも隠れているんだ。だけど、彼を見つけてはいけないよ。彼は鬼になって、君たちを探しに来るから。

タイトル:【見~つけた】


「まだ文通してるの?」
「あぁ」
「さっさと会って告っちゃいなよ」
「余計なお世話だ」

そんな憎まれ口を叩き合う幼馴染はある日、交通事故で亡くなった。その悲しみを彼は手紙に綴る。しかし、文通相手から返事が来ることは無かった。
彼は幼馴染の墓前に、最後の手紙を添えた。
後悔の涙と共に。

タイトル:【天国宛】


「犯罪者の実名や職業の報道って、私刑じゃね?」
「なんで?」
「法に則って罪を償ったのに、それとは別に報道によって社会的にも抹殺される部分は、オーバーキルだろ」
「それは〝知る権利〟ってやつだよ」

後日、彼はストーカーで捕まったと報道された。『俺には知る権利がある』と供述していた。

タイトル:【知る権利】


【急募】炎系魔法使い 時給850G~

求人情報に溜息をつく。仕事内容が生ゴミの焼却要員だったからだ。いっそ水系に生まれてれば…。だが贅沢は言うまい。光系魔法使いはもっと大変なのだ。
見上げると、街路に並ぶ柱の先にしがみつき、光を放つ魔法使いの姿があった。彼らは今宵も、街を照らしている。

タイトル:【適材適所】


【長編ミステリ小説 出版中】
価格:250円
読了時間目安:2~3時間

「君に、この密室殺人の謎を解いて欲しい」
突如、同居人のハッカーに、謎の解決を依頼された女子高生。
被害者は、同居人の妹。
事件は一年前。
犯人は、未だ捕まっていない。
容疑者は、かつて、女子高生の窮地を救ってくれたハッカー集団。
誰が、なぜ、どうやって、同居人の妹を殺したのか…。
謎を解決した時、彼女は、自身のトラウマと向き合う事になる。

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