140字小説 Vol.42

おかしいな。
そろそろ、子供達がお菓子を貰いに来るはずなのに、全然来ない。引率の方に電話すると『え、いただきましたよ?お婆様が出てくださいましたが…』と言われた。
そっか。
お婆ちゃん、毎年、この日を楽しみにしてたもんね。
遺影に目を向けると、お供えしていたお菓子が無くなっていた。

タイトル:【死者の祭典】


『Trick or Treat?』
妙なタイトルのメールがPCに届いた。開くと、悪戯されたくなければ仮想通貨をよこせという内容だった。どうせハロウインに乗じた悪戯だろう。無視だ無視。

数時間後、なぜかPCのパスワードが変更されて触れなくなっていた。今度は、スマホにメールが届く。
『Trick or Treat?』

タイトル:【ネット上の悪霊】


やはり、創作が現実に与える影響をもっと熟慮すべきなのだ。特に、悪を描くのであれば。

ほら見ろ。言っている傍から、今、私はカツアゲにあっているではないか。通りすがりの若者が、目の前の悪党達を成敗してくれた。
「君のおかげで、助かったよ」
「いえ。昔から、ヒーローに憧れていたもので」

タイトル:【創作の影響】


「起きろ、73番」
看守のお迎えに、彼は溜息をつきながら起立する。全く、こんなんで捕まるつもりは無かったのにと、彼は内心毒を吐いた。
「お前、俺のファンなんだって?」
看守が帽子を取ると、そこには、ピエロの笑顔があった。

その後、73番の姿を見た者はいない。
彼の独房に、血痕だけを残して

タイトル:【ファンサービス】


俳優の夢を諦めた時、人生が一気に色褪せた。
どうやって死のうかと毎日考えてた俺に友人が言った。
「死ぬ前に、この漫画読んどけ」
それが、尋常じゃないくらい面白い。あっという間に最新刊まで読んだが、まだ完結してないらしく、親友に聞いてみた。「なぁ、HUNTER×HUNTERの続き、いつ出るんだ?」

タイトル:【生きる理由】


【長編ミステリ小説 出版中】
価格:250円
読了時間目安:2~3時間

「君に、この密室殺人の謎を解いて欲しい」
突如、同居人のハッカーに、謎の解決を依頼された女子高生。
被害者は、同居人の妹。
事件は一年前。
犯人は、未だ捕まっていない。
容疑者は、かつて、女子高生の窮地を救ってくれたハッカー集団。
誰が、なぜ、どうやって、同居人の妹を殺したのか…。
謎を解決した時、彼女は、自身のトラウマと向き合う事になる。

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