初めての方向けに
ネットや色んなSNSが当たり前になり、個人が個人に直接、作品や言葉や情報を届ける方法に富むこの時代。
それらをフル活用した時、職を辞したアマチュア物書きは、軍資金が尽きる前に、何にも属さずたった一人で生計を立てる事は可能なのか?
ここは、そんな極めて無謀な挑戦の日々を、力尽きるその日まで綴る場です。
※日誌の内容は、リアルタイムと2,3日のタイムラグがある場合があります。
今日の日誌
ところで、実際には一人称が「ワシ」だったり、語尾が「~じゃろ」なお年寄りって、ほぼ見かけないですよね。私は出会った事がありません。それでも、創作中で敢えて使うのには、理由があります。
例えば、先日の私の以下の140字小説にお爺さんが登場しますが、セリフの語尾を「~じゃろ?」にしました。
当然、書く時に、「実際には、そんな人は滅多にいないのだから、この表現はステレオタイプだしリアリティに欠けるなぁ…」と思いました。
それでも敢えてステレオタイプにした理由は、一言で言えば文字数制限です。
140字という非常に少ない文字制限のため、誰がどのセリフを喋っているのか、わかりやすく表現している余裕はありません。
セリフ単体で、直感的に、誰の発言かわかってもらえるのが理想です。
先ほど、「ワシ」や「じゃろ」はステレオタイプだと言いましたが、なんだかんだ、お爺さんお婆さんの喋り方と言えばコレ、という世間の先入観はまだまだ根強いです。
と言う事は、語尾を「~だろ?」と変にリアルに寄せると、「若そうな喋り方だから、きっとこれはお爺さんのセリフではないんだな」と、むしろ逆方向に印象を誘導しかねません。
なので、ステレオタイプだなとわかりつつも、上述の作品では、敢えて語尾を「~じゃろ?」にしました。
おそらく、もし上述の作品がもっと多くの人目についていたら、
「実際にはこんな喋り方のお爺さんはいない。ステレオタイプに染まってるこの作者の程度が知れる」
といったコメントが発生しただろうと思います。
勿論、全てではありませんが、作者の未熟やミスを指摘したつもりでも、実は作者は敢えてそうしているパターンが世の中には往々にしてあるので、知っておいて損は無いかもしれません。
今回は、私の140字小説に限ったケースでしたが、世の色んな老人キャラを描く上で、各々の作家さんなりの理由があったり、無かったりすると思います。
そういうのを想像しながら作品を読むのも、また違った面白さがありますね。
コメント
方丈さん、執筆お疲れ様でした。
これちょっと思ってました!
こんな表現しないよなぁ…ってwww
でも140文字で表現するには語尾を想像させる言葉しかないですよね。140文字で書いたことある人にはわかってくれると思います♪
今日も楽しく拝見させていただきました!
ですよね!
コメントが無いだけど、思ってる人はいるだろうなぁ…と思っていました(笑
本当は妥協をしないのが理想ですが、時にはそれも必要だろうと、割り切る事にしました💦
今日もありがとうございました!