140字小説 Vol.5

「浮気なんて、バレなきゃいい話だよな」
「…ここに、拳銃があったとする」
「拳銃?」
「あぁ。低い確率…例えば1/100の確率で、弾が出る拳銃だ。お前はその引鉄を、彼女に向けてこっそり引けるか?」
「……」
「お前がやってるのは、そういう行為なんだよ。ちなみに俺は、既に2回撃たれている」

タイトル:【タフガイ】


魔王討伐から帰還した勇者一行には、魔導士の姿しかなかった。
「勇者様は何処に?」
「…彼らは、魔王との闘いで相打ちとなったのです」
国は勇者達を慰霊し、生き残った英雄を讃えた。
そして時は過ぎ 彼の遺書にはこう書いてあった。
『勇者様、どうかお許しください。名声に目が眩んだ、私の罪を』

タイトル:【魔が差す魔導士】


SNSで知り合った女の子と会う
ビンゴ!
実際に会ったその子は写真よりずっと可愛かった。

食事中に眠くなり、気が付くと、手術器具が並ぶ部屋に縛られていた。
「君、私の絵描きアカの方で、絵に『目がデカ過ぎてキモい』ってリプくれたよね」
「え…?」
「君の目も、同じくらい大きくしてあげるね」

タイトル:【中傷の代償】


教室の私の机の上に花瓶が置かれていた件について、職員会議が起きた。なぜこのようなイジメが起きたのか?一体誰がやったのか?どう親に報告するか?先生達は頭を抱えた。親友も私を慰めてくれた。
言えない。
花を愛するミステリアスキャラを演じたくて、自分で花瓶を置いたなんて、絶対に言えない。

タイトル:【花言葉は〝後悔〟】


平日の昼下がり、近所に住んでいる女子大生と出くわした。

「あら、可愛いですね♪何歳なんですか?」
「今年で38歳になります」
「え?いえ……あ、はい」

愛犬のリードを引いて家に帰るなり、女子大生の引きつった笑顔の理由を察した俺は、その場でのたうち回った。誰か、いっそ俺を殺してくれ。

タイトル:【自意識過剰】


【長編ミステリ小説 出版中】
価格:250円
読了時間目安:2~3時間

盗撮され、それをネタに脅されている女子高生。
絶望から自殺を図る彼女に、通りすがりの男は言った。
「そのデータ、なんとか出来そうだ」
ハッカーを自称するその男は、有無を言わさず、事態の解決に乗り出した。
男の依頼のもと、集結するハッカー仲間。
女子高生は、次第に期待を膨らませる。
彼らなら、本当になんとかしてくれるかもしれないと。

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