【ハチワンダイバー】命懸け、狂気の100時間将棋

はじめに

※本記事は、ハチワンダイバー17巻のあらすじ程度のネタバレと、一部の引用画像がございますので、ご注意ください。
※本記事の読了時間目安:2,3分

本文

皆さんは、徹夜で働いて、心も身体も限界の時、どうしていますか?

コーヒーをガブ飲む?
エナジードリンクを飲む?
眠眠打破を飲む?

私は、ハチワンダイバーの〝100時間将棋〟を思い出しています。

世に数ある将棋漫画の一つ〝ハチワンダイバー〟

本作の特徴は、なんと言ってもその熱量にあると思います。

熾烈極まる将棋業界、それを扱った漫画はどれもヒリつくような勝負の熱さと残酷さに溢れています。

とりわけ、このハチワンダイバーは、作者:柴田ヨクサルさんの独特かつダイナミックな言い回しやコマ割が相まって、一際熱く感じるのです。

今回、その中でも特に個人的に好きな一戦である、菅田VSジョンス・リー戦、狂気の〝100時間将棋〟に焦点を当て、語ってみたいと思います。

現実の将棋では、〝名人〟戦の、持ち時間1人9時間が最長であり、対戦者同士でフル使用した場合、18時間にもおよぶ長丁場です。

当然ながら、たった一局の将棋を18時間かけて指すのは並大抵の事ではなく、棋士の肉体的な限界を鑑み、中断を挟んで一泊の休息を経て、2日にわけて実施されます。

今回紹介する戦いは、お互いの持ち時間各50時間。

お互い合わせて100時間

トイレ&水のみ可能。

他は一切無しで、1局の将棋に、ぶっ通しで向かい合います。

対戦者の体力や精神力の限界など知った事ではありません。

命すらも、知った事ではありません。

死ぬ方が悪いのです。

実際、過去に死人も出ている狂気の将棋です。

それが彼ら〝鬼将会〟という世界です。

なぜそんな狂った将棋をしているのか、なぜこんな暴挙が許されているのか、そういった背景まで語り出すとキリが無いので、ここでは割愛します。

プロになれなかった将棋指しである、主人公:菅田が相対するは、〝日本で一番ケンカが強い男〟との異名を持つ、ジョンス・リー。

100時間なんて余裕なフィジカルモンスターであるジョンス・リーに対し、人生将棋しかしてこなかったモヤシっ子の菅田。

100時間という、問答無用で体力までも問われる条件は、菅田の圧倒的不利で始まりました。

棋力・精神力以前に、体力で負けます。

が。

しかし。

それでも。

菅田は食らいつきます。

プロの棋士は、数時間の将棋の中で、その頭脳をフル稼働し続けるあまり、凄まじいカロリーを実際に消費すると言います。

そんな将棋を、100時間ぶっ通しで指し続ける。

戦いの最中に、廃人同然にまで消耗する菅田ですが、それでも、指す手は止まりません。

人生の全てを捧げ続けてきた将棋のために。

愛する人に辿り着くために。

そんな菅田の気迫と熱量を前にして、体力圧倒的有利だったはずのジョンス・リーですらも、次第に激しく消耗していきます。

普通に考えて、100時間もあれば、使い切る前に決着はつくかもしれません。

100時間もあれば、持ち時間を使って寝転がって仮眠をとるのも、ルール上問題ないはずです。

実際、対局中に主人公の菅田は「死んだ」と誤認されるほどの長考に入るシーンもあります。

しかし、そんな無粋な突っ込みはどうでもよくなるほど、体力と精神と命を削りながら向かい合うこの一戦に、目が離せない〝熱量〟と〝勢い〟を感じました。

何より熱いのが、100時間という絶望的な持ち時間でありながら、最後の最後の最後は、秒を惜しむギリギリの決着だった点です。

特に、主人公の残り持ち時間が1分を切ってからの決着は、何度でも読みたくなります。

私は棋士ではありませんが、こんな熱い勝負をしてみたいと、憧れてしまいました。

だからこそ、体力も精神も限界で、疲れて眠くて仕方ない時、私はこの一戦の熱量を思い出してしまうのです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

この一戦は、〝ハチワンダイバー〟の一角に過ぎず、魅力的なシーンは他にも沢山あるため、もしご興味があれば、買って楽しんでいただけると幸いです。

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