「自分は一体、なんのために働いているのだろう?」
ある時期、とてもありがちな、きっと誰もが一度は直面するであろう、こんな疑問が尽きなくなりました。
私には、結婚願望も出世欲もありません。
旅行や美味しい食事や買い物やお出かけも、確かに楽しいのですが、その代償として何十年間と膨大な時間を仕事に捧げるのは、全く割に合わないと感じていました。
日々増えていく貯金額を、無感情な目で眺めながら、刻一刻と寿命が減っていきます。
「自分は一体、なんのために生きているのだろう?」
ありがちな疑問は、更にありがちな、この問いへと行きつきました。しかし、いくら問うても、答えが返ってくることはありませんでした。
「自分は、生きながらにして死んでいるな」
そう感じた時、仕事を辞める事に、一切の躊躇は無くなっていました。
無為に貯めたお金の一部を、当面の生活費に充てる事で、少し長めの時間を買おう。その間に、今一度、自分が何をしてどう生きたかったのか、正直に思い返そう。そう考えました。
しかし、その答えを得るのに、そう時間はかかりませんでした。
〝一人粛々と、腕を磨きながら創作に没頭する、孤独で、それ故に自由な日々〟
そんな晴耕雨読な日々こそ、私が願ってやまないものでした。
発想を練り、それを形にしていく作業は、時間を忘れるほど面白いです。しかも、創作が生み出し得る成果に、上限は在りません。
昔から、小説を書く趣味がありました。文章を書く事も好きです。もしこれによって、例え細々とでも、日銭を稼ぐ事が出来たなら、それは夢のようだと思いました。
とは言え、小説で食べていくのは、数ある娯楽産業の中でも極めて至難の部類です。プロ作家さんですらも、執筆のみによって食べていけるのは、極少数だと聞きます。
今の時代に小説を書き始め、食べていける程のパフォーマンス力があるのなら、Youtuberでも始める方が、よほど大成できるのかもしれません。
では、小説は今時のあらゆる娯楽や媒体の下位互換であり、沈みゆく泥船なのでしょうか?
私情を抜きにして、その点について熟考してみた結果、答えはNOでした。(※理由は長くなるため、別の機会に書いてみようと思います)
ネットが当たり前になり様々なSNSも溢れる今の時代、個人が表現し発信する術は、ここには書き切れないくらい多岐に渡ります。
その全てを活用し、文章が独自に持つ魅力と特性を活かし、掛け合わせた場合、どこまで行けるのか。
貯金を切り崩して購入した、この長めの自由期間の内に、確かめてみたくなりました。
極めて無謀な挑戦であり、十中八九、それによって生活するという夢が叶うより先に、生活費が尽きます。
ですが、私はどうしても、どこまで夢に近づく事が出来るのか、挑戦してみたくなったのです。
そう覚悟を決めた時、死んでいた自分が、生き返った心地でした。
その結果、色んな経験をしました。
1度のバズりで、3日の内にフォロワーさんが667人から4万人まで増えたり。
色々なPR依頼を受けたり。
初の自費出版小説が、amazonで小説・文芸新着ランキングの2位を飾ったり。
多くのファンメールをいただけたり。
コラボ依頼を受けたり。
脚本執筆の依頼を受けたり…etc
どれもこれも、プロでもなんでもないアマチュア作家である私には、身に余る光栄です。ここに改めて、多大な感謝を述べたいです。
そんな日々の記録(【0日目~150日目】)は、このブログの前身である、以下のリンクにまとめてあるので、ご参考までに。
https://note.com/hojo_kai/m/md419ad12e324
しかし、未だ、「創作によって生計を立てる」域には立てていません。
そこで、このブログの建設に至りました。ここは、この無謀な挑戦の、最後の砦です。
用意した生活費も、残り多くはありません。せめて資金が尽きる前に、考え得る万策を出し尽くし、悔い無く新しい人生を歩み出したいと思っています。
この活動日誌は、そんな無謀な物書きが、力尽きるまでの挑戦の日々の記録を綴っていく場です。
随分と馬鹿な事をやっている奴がいるなと、面白半分に、観察してもらえたら幸いです。
ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました。
コメント
ブログを拝見し、若さにかまけて時間を浪費している自分が恥ずかしくなりました。Twitterで更新されている掌編小説も楽しみにしております。どうかお身体を大切に、生きた証とでも言うべき何かを生み出し続けて下さい。拙文失礼しました。
コメントありがとうございます!
自分語りばかりの内容でお恥ずかしい限りでしたが、そのように何かを感じていただけたなら、冥利に尽きます。
そのように言っていただけるなんて、何よりの励みになります☺
重ね重ね、ありがとうございます!
方丈さん、いつもTwitterやブログを拝見させていただいてます。
いつも以上に自分に刺さりました。故に、コメントに至った次第です。
最初にnoteを読ませていただいて、バズの力を目の当たりにしました。
希望の光が差しこんだのを覚えています。
何故か。
それは僕も物書きで生計を立てて暮らしていけたらどんなに幸せなことだろうと思っていたからです。
そこにきてこの記事。
あれほどの影響力を手に入れた方でも難しいのか…と、少し打ちひしがれる思いです。
もっとクリエイターが食える世の中になるといいなぁと思いつつ、拡散させていただきます。
これからも楽しみにしてます!
しゅんさん、いつも拙作を見ていただき、誠にありがとうございます。
やはり、何にも寄らず属さずで生きていくというのは、ちょっとやそっとの事ではありませんね…。
元より無謀な挑戦ではありますが、個人の力でどこまで足掻く事が出来るのか、その参考にしていただけたら幸いです☺
コメントしていただき、ありがとうございました。