140字小説 Vol.35

「知ってますか?自殺の成功率って、1/2程らしいですよ」
「そういう話もあるな」
「そして、死に損なった人の多くは生き地獄を味わう。後遺症が残ったりね」
「あぁ」
「だから僕は、死ぬにはプロに頼れば良いと考えたんです」
「…それが、大量殺人の動機か」
「えぇ。早く死刑判決になりたいです」

タイトル:【確実な死】


日々の激務に疲れ、部屋の床掃除が面倒で、ルンバを起動したまま出社したんだ。今日も疲れ果てて家に帰ると、ルンバが床に落ちてた書類を巻き込んで、ボロボロにしてしまっていた。
「仕事はゴミです」
というルンバからの熱いメッセージだったのかもしれない。それでも、俺は明日も出社するのだ。

タイトル:【仕事とは】


美術室に不思議な絵があった。『仲の良い姉妹』と題されたその絵は、しかし、少女が1人描かれているだけなのだ。なんでも、作者は1人っ子で、姉妹に憧れていたらしい。

ある日、女子生徒が1人行方不明になった。いくら捜索しても見つからない。ふと見ると、例の絵に描かれた少女は、2人になっていた。

タイトル:【呪われた絵】


家に見知らぬ女物の下着が落ちていた。夫が浮気をしているのは間違いない。私は現場を押さえようと、今日は友人の家に泊まると嘘をついた。隙を見せれば必ず連れ込むはず。そして日も暮れたころ、LINEも送らず、私は家のドアを開けた。そこには、女装している夫と、夫とキスしている見知らぬ男がいた。

タイトル:【趣味と浮気】


「昔、元彼から貰った贈り物って、なんか捨てらんないんだよね」
「わかる!私も捨てられないもん」
「例えば、何貰ったの?」
「包丁」
「えぇ…変わってるね」
「うん。『もし俺が浮気したら、これで刺していいよ』ってくれたの」
「捨てなよそんなの…」
「でも…捨てたら証拠隠滅罪になっちゃう」

タイトル:【捨てられないプレゼント】


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価格:150円
読了時間目安:15~30分

人気の美人ゲーム実況Youtuber。
彼女には、実父殺害の疑いがあった。
しかし殺害時刻、彼女にはYoutubeでApexのライブ配信をしている、鉄壁のアリバイがあった。
証人は、配信の視聴者5000人。
彼女は一体どうやって、観衆が見守る中、実父の殺害を実行したのか?

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