140字小説 Vol.1

チャイムに出ると、警察が立っていた。
「あなたの旧友である高橋さんが、先日の同窓会の後、殺害されました」
僕は驚愕した。
「そこで、当日の様子をあなたからもお伺いしたく…」
「ちょ、ちょっと待ってください!」
「はい」
「同窓会があったんですか…?」

タイトル:【悲しい事件】


珈琲はガソリンである。砂糖やミルクのような不純物を入れてはいけない。カフェインが睡魔を撃退し、本来のパフォーマンスを発揮できる。今日も缶珈琲を傾け、カフェインを体に注入する。良い感じだ。脳がフルスロットルで回転するのがわかる。ふと見ると、缶にはノンカフェインと書いてあった。

タイトル:【黒いガソリン】


ネイルを初めて塗ったけど、最初に気付いてくれたのは彼だった。勿論、彼氏じゃない。友達のささいな変化にも、すぐに気付いてくれる。そんな彼だから、みんなから好かれているのは当然だった。だから、これは私の片想い。でもある日、私の恋は、恐怖と共に終わりを告げた。
「家の鍵、変えたんだね」

タイトル:【初恋は恐怖の味】


日本の首都にして魔境”東狂”。
無法地帯と化したそこには、モヒカン頭でチェーンを振り回しながらバイクを走らす者が溢れ返っていた。俺は、愛する彼女を救いに来た。どうか無事でいてくれ。しかしそこには、変わり果てた彼女の姿が在った。モヒカン頭でチェーンを振り回す、彼女の姿が。

タイトル:【YouはShock】


撮られると死ぬ。
このカメラには、そんな迷信があるらしい。しかしその真相は、撮った相手をターゲットにする殺人鬼がいたというわけだ。そいつを検挙した俺は、撮られて生き残った記念すべき最初の一人だ。これで、思い残す事は無い。俺はビルの屋上から晴々とした気持ちで飛び降りた。

タイトル:【殺人カメラ】


【短編ミステリ小説 出版中】
価格:120円
読了時間目安:10~15分

男は、一人暮らしの女子大生を、ノートPCのWEBカメラから覗いていた。
女子大生がシャワーを浴びている間に、突然、包丁を持った強盗が侵入してくる。
彼女を救わねば。
しかし、自分の盗撮がバレるわけにはいかない。
一体どうやって、盗撮がバレる事無く、彼女に危機を知らせる?
葛藤する男の目の前で、強盗は突如、カメラの向こうでその姿を消した。
まるでイリュージョンでも見ているかのような謎に、盗撮犯である男は、ひたすら困惑する。
そして、自身に降り注ぐ悲劇を以て、その真相を知る事になる。

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