140字小説 Vol.34

俺は昔から霊感が強く、友人は大体幽霊だ。父の葬儀に、親友霊が来てくれた。
「盛り塩も恐れず、来てくれてありがとう…」
「何言ってんだ、当然さ」
父さん、俺にはこんなに素晴らしい友がいます。俺の事は気にせず、どうか成仏して下さい。坊さんの読経が終わり、隣を見ると、親友も成仏していた。

タイトル:【連帯成仏】


元SEの祖父は大層な助兵衛で、膨大なエロデータをPCに蓄えていた。

そんな祖父が亡くなった。

俺は遺品整理のついでに祖父のPCを漁った。さっそくそれっぽいファイルをクリックしてみる。次の瞬間、色んな処理が走り、全データは消え、1つのtextファイルが残された。

『宝は自分で掴め。達者でな』

タイトル:【Goodbye World】


彼女持ちアピールしたかった俺は、彼女代行サービスに手を出した。デート先で2ショットを撮り、SNSにアップする。どこからどう見てもリア充だ。
後日、友人からLINEが届いた。
『お前、女を見る目ねぇな』
『はぁ?なんでだよ』
『だって、俺が見かけただけでも4股はしてるぞあの女、やめとけって』

タイトル:【指名率No.1】


「…なぁ、お前に言わなくちゃいけない事があるんだ」
「なんだよ、改まって」
「俺達も、長い付き合いだよな」
「そうだな。もう3年になるかな」
「今日こそ、ハッキリ言おうと思う」
「おう!」
「上司の俺にタメ口はやめような。友達じゃないんだから」
「……僕は…ずっと友達だと思ってました」

タイトル:【敬語の壁】


家に帰ると荷物が届いていた。僕はすぐに配達担当の人に電話した。
「なぜ荷物が家の中にあるんですか?」
『え?』
「不法侵入ですよね?」
『いえ…奥様が受け取られたのですが…』
意味がわからない。
僕は…独り暮らしだ。
後ろを振り向くと、クローゼットの隙間から、こっちを見てる人がいた。

タイトル:【半同棲】


【長編ミステリ小説 出版中】
価格:250円
読了時間目安:2~3時間

「君に、この密室殺人の謎を解いて欲しい」
突如、同居人のハッカーに、謎の解決を依頼された女子高生。
被害者は、同居人の妹。
事件は一年前。
犯人は、未だ捕まっていない。
容疑者は、かつて、女子高生の窮地を救ってくれたハッカー集団。
誰が、なぜ、どうやって、同居人の妹を殺したのか…。
謎を解決した時、彼女は、自身のトラウマと向き合う事になる。

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