140字小説 Vol.33

気が狂いそうだ。
もう何時間も、ベルトコンベアーの上を流れてくるペットボトルを眺めている。100本に1本くらい、倒れてるのを直すのが俺の仕事だ。こんな単純作業、人間のする事じゃない。機械にでもやらせせせせせ世せ世せseesese逕溘″縺溘>

「おい、K-203がまた故障したぞ。早く技術者を呼べ」

タイトル:【自我】


「なぁ なんでそんな頻繁に献血に行くんだ?」
友人は不気味に笑い、答えた。
「結婚願望は無いけど、生きた証は残したいんだ。輸血に使われるって事は、他人の中に俺の血が継がれるって事だろう?」
どん引きしたが、やってる事は偉い。
輸血された血はいずれ分解されて入れ替わる事は、黙っておこう

タイトル:【末代】


彼氏が5度目の浮気をした。
もう許さない。
「待て!待ってくれ!まずそのペンチを置いてくれ!」
「…どこからがいい?」
「何が!?お願いヤメテ!」
「そんなに怯えないで。貴方は本当は、とても一途だって知ってるから」
安堵する彼の顔を笑顔で見下ろし、ペンチを向け、付け加える。
「…性欲にね」

タイトル:【性裁】


「…ねぇ」
「ん?」
「洗濯物、靴下は裏返すなって言ったよね?」
「はぁ…いいだろそんくらい」
「そういう問題じゃなくて。思いやりとか無いの?」
「っせぇなぁ…仕事で疲れてるんだよこっちは」
「はぁ?私もアンタのお守りに疲れたんですけど?」

最近の園児のおままごとは、リアル過ぎて怖い。

タイトル:【親の背中】


「1024円か…キリの悪い数字ですね」
「いえ、2の10乗ですので、とてもキリの良い数字です」
「では、343は?」
「7×7×7。7は神秘的な数字です」
ふと気になったので、聞いてみる事にした。
「博士の1番好きな数字は何ですか?」
「1029です」
「どんな計算なのです?」
「私と妻が出会った日です」

タイトル:【博士の愛した数字】


【長編ミステリ小説 出版中】
価格:250円
読了時間目安:2~3時間

盗撮され、それをネタに脅されている女子高生。
絶望から自殺を図る彼女に、通りすがりの男は言った。
「そのデータ、なんとか出来そうだ」
ハッカーを自称するその男は、有無を言わさず、事態の解決に乗り出した。
男の依頼のもと、集結するハッカー仲間。
女子高生は、次第に期待を膨らませる。
彼らなら、本当になんとかしてくれるかもしれないと。

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