140字小説 Vol.22

筋トレはマジでオススメ。
上司に怒鳴り散らされても「お前が無事でいられるのは、俺が我慢してやってるからだぞ?」と精神的優位を築ける。

だがもう限界だ。
俺は上司に殴りかかる。
上司は掌で俺の拳を受け止め、恐ろしい握力で握り、こう呟いた
「お前に本当のパワーハラスメントを教えてやろう」

タイトル:【力関係】


学芸会は「ロミオとジュリエット」になった。
当然、みんなロミオやジュリエットをやりたがる。小学校は、そんな子供たちの希望を聞き入れる事にした。
本番当日。
沢山のロミオ軍団とジュリエット軍団が舞台上で向かい合う。その様は、まさに合戦だった。
樹の役となった山田君だけが、輝いて見えた。

タイトル:【真の主役】


「起きなさい 私の可愛い坊や」

我が子を笑顔で城に見送った後、母はその場に泣き崩れた。きっと彼も勇者ともてはやされ、その命を国に使い捨てられるのだろう。王から子に渡された銅の剣と50Gが、命の値段だった。

数年後
彼は魔王を倒し、帰郷した。
母は傷だらけの我が子を抱き締め、再び泣いた。

タイトル:【おかえりなさい】


娘は怯えていた。
厳格な父の、大切にしていた茶器をまた割ってしまったからだ。
「大丈夫、お母さんに任せて」
次の瞬間、母は鬼神の如く父の部屋を荒らした。

夜、帰宅した父は驚愕した。
「何事だ!?一体何があった?」
母は泣きながら答えた。
「強盗が来たの…」
娘は怯えていた。

タイトル:【ストレスの解放】


最近YoutubeでVlogを見るのにハマった。
自身の何気ない私生活を、動画で綴ったものがVlogだ。これがなかなか面白い。

『22歳OLの一人暮らし』というVlogを見つけた。親近感を覚えた私は、それを再生した。OLが見慣れた玄関から入ってくる。彼女がマスクを取ると、そこに映っていたのは、私だった。

タイトル:【他人でVlog】


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これら140字小説はどのように発想し、どのような工夫を込めて140字以内におさめているのか、pixivFANBOXにて作品毎に解説するコーナーを開設しました。

もしご興味があれば、覗いてくださると嬉しいです☺

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