140字小説 Vol.20

女のフリしてオッサンとLINEするだけで良いなんて、チョロい仕事だ。だけど、長いことLINEしてると、流石に情が湧いてきた。どうせもう辞める仕事だ。情けで、最後に暴露してやる事にした。
『ごめん、実は俺 男なんだ』
すぐ返信が来た。
『知ってたよ。それでも、相手してくれて嬉しかったんだ』

タイトル:【孤独な人】


「かつて同性愛者のみで構成された軍隊があり、彼らは無類の強さを誇りました」
笑いながら生徒が茶化す。
「愛の力ですか」
先生は頷いた。
「しかし 全滅もまた早かったのです」
「なぜです」
「傷つき倒れる恋人を見捨てない彼らに、撤退の文字は無かったからです」
彼らを笑う声は、教室に無かった

タイトル:【ヒエロス・ロコス】


初めてギャルゲというものにハマった。
ゲーム内の女の子たちに、俺は夢中になったんだ。
ある日、友人を俺の家に泊めた。
暇つぶしにギャルゲをやらせてると、俺はいつの間にか寝落ちしていた。
朝起きると、俺の愛したヒロイン達は全員攻略されていた。
高校2年の夏、俺は”寝取られ”を知った。

タイトル:【甘酸っぱい青春】


手帳を整理してたらmixiのパスとログインIDのメモが見つかった。
「mixiかぁ…懐かしいなぁ」
そう言えば、日記に必ずコメントくれる熱心なマイミクさんがいたっけ。12年ぶりにログインしてみると、4380以上のコメント通知が溜まっていた。コメント通知が1つ増える。

『おかえりなさい』

タイトル:【12年間の足跡】


「私、機械に弱くって」
そう言った彼女の部屋は、真逆の様相を呈していた。まるで、どこぞのサーバルームのように、ラックに格納されたコンピュータがずらりと並んでいる。ふと、彼女の横顔に目を向けると、恍惚に満ちていた。なるほど、確かに彼女は機械に弱かったみたいだ。

タイトル:【彼女の脆弱性】

※この作品は、尾崎圭志さんに漫画化していただいたので、そちらも以下の通り掲載します。


【長編ミステリ小説 出版中】
価格:250円
読了時間目安:2~3時間

「君に、この密室殺人の謎を解いて欲しい」
突如、同居人のハッカーに、謎の解決を依頼された女子高生。
被害者は、同居人の妹。
事件は一年前。
犯人は、未だ捕まっていない。
容疑者は、かつて、女子高生の窮地を救ってくれたハッカー集団。
誰が、なぜ、どうやって、同居人の妹を殺したのか…。
謎を解決した時、彼女は、自身のトラウマと向き合う事になる。

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