140字小説 Vol.17

最近、女子更衣室から下着が盗まれているらしい。女子を泣かせる奴は許せねぇ。ある日、日課に精を出していると、幸運な事に犯人を見つけた俺は、真っ先に職員室に向かった。
「…で、犯人は池本で間違いないんだな?」
「はい!アイツが女子更衣室に入って来るのをこの目で見たんです」

タイトル:【盗人と覗き魔】


ナンパの極意は、声をかけるのではなく、かけさせるのさ。どうやるかって?簡単さ。女の子の前で、わざと落とし物をして、拾ってもらえばいい。
『落としましたよ』
『ありがとう!お礼に食事でも…』
この流れで勝ち確さ。

先週も、可愛い子の前で財布を落としたんだ。未だに財布は返って来ない。

タイトル:【最速貢ぎ】


曰く付きの物件だったが、結婚を諦めてる俺としては幽霊は歓迎だった。これで、孤独が少しは紛れるかもしれない。が、不思議な現象は全く起きず、ガッカリしていた。

ある日呼吸が苦しくなり、自室で倒れた。

目が覚めると、俺は病室にいた。
スマホにはなぜか、覚えの無い119番の履歴が残っていた。

タイトル:【善霊】


「コロナがなんだ!ブラック上等!休んでる暇なんてねぇぞッ!!」
部下の疲労も極まる中で、上司は誰よりも働いていた。おそらく、この世の誰よりも。後に、過労で壊した体が原因で、上司は逝去した。俺は、彼と共に働けた事を誇りに思う。
上司が命を削って開発したワクチンは、人類を救ったのだ。

タイトル:【英雄】


彼女を亡くした友人は、ギャルゲーに没頭していた。まるで、彼女を亡くした悲しみを埋めるように、彼女と同じ名前のヒロインにのめり込んでいた。
「…おい、辛いと思うけど現実見ようぜ。いい人がきっと見つかるよ」
友人は画面を撫で、呟いた。
「そうだね。また この子と同じ名前の子を探さなきゃ」

タイトル:【友の嫁】


【短編ミステリ小説 出版中】
価格:120円
読了時間目安:10~15分

幸せ絶頂の新婚夫婦。
ある日、夫は家のPCの検索履歴に、有り得ないものを見た。
『夫 殺し方』
嘘だ。何かの間違いに違いない。
そう信じる一方で、日々殺意を増していく検索履歴。
夫はついに、妻にその真実を問いただす事にしたが…。

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