140字小説 Vol.15

朝一番に、課長から急遽『今日は休む』とのメールが届いた。
「理由を書いてないな。普段 俺らには厳しい癖に 自分の時はコレかよ…」
部下達の目は冷たく、見かねた部長はその日の酒の席で真実を話した。
「大目に見てやってくれ。風俗に行ってウキウキで待ってたら、娘さんが入ってきたらしいんだ」

タイトル:【職場訪問】


闇鍋とは、鍋の中に何が入っているのかわからないからこそ闇鍋なのだ。しかし俺達は一つ上の次元に到達している。具だけでなく、この鍋を囲んでいる5人は各々が誰かもわかっていないのだから。マスクをしているせいで表情も読めない。今が何時でここが何処かもわからない。正直、凄く怖い。帰りたい。

タイトル:【真・闇鍋】


彼女の母姉父は、プロゲーマーだった。
結婚を認めてもらうために、某格ゲーで家族全員に勝つ条件が課せられた。死に物狂いで特訓した結果、なんとか、俺は母姉父に勝つ事が出来た。恋人を抱き締めようとしたら、彼女はコントローラーを手に取った。
「黙っててごめんなさい。一番強いのは、私なの」

タイトル:【真のラスボス】


「ライフルで戦闘機を撃ち落とせるわけないだろう」

いくら狙撃の名手の彼でも、流石にそれは本心だろうと、狙撃手達は誰も疑わなかった。
しかし、やはり彼は謙遜屋だったのだと、後日知ることになる。
謎の墜落を遂げた敵機F-15の中を調べると、パイロットの頭には一発の弾丸の跡があった。

タイトル:【鷹の目】


「ありがとう」
名探偵明智は、類稀な知性で犯人を追い詰めると、必ず最後にそのキメ台詞を呟いていた。

「明智君も、もう引退か」
「はい」
「最後だし良いだろう?いい加減、君のキメ台詞の理由を教えてくれ」
彼は笑う。
「名探偵にとって一番の恐怖とは、殺人事件が起きなくなる事だからです」

タイトル:【需要と供給】


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これら140字小説はどのように発想し、どのような工夫を込めて140字以内におさめているのか、pixivFANBOXにて作品毎に解説するコーナーを開設しました。

もしご興味があれば、覗いてくださると嬉しいです☺

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