140字小説 Vol.14

近所で少女の誘拐事件が発生した。隣人が小生を見る目が痛い。確かに小生は見た目がアレだが、決めつけはよくありませんぞ!
「おじちゃん…私、いつおウチ帰れるの?」
小生は笑顔で、痣だらけの少女の頭を撫でる。後で小生が逮捕されてもいい。児相が動くまで、虐待親からこの子を匿う事が出来れば。

タイトル:【子供好き】


物心ついた時から、人の頭の上に球体が見えるんだ
色んな材質がある
ガラスだったり、鉄だったり、木綿だったり
そして、どれも傷跡がついていた
傷の数は、人によってマチマチだった

その球体が、人の心だと気付いたのは、飛び降りる友人の球体を見た時だった
ズタズタの、彼女の球体を。

タイトル:【球の材質】


「結婚式に元カレ呼ぶのって、アリだと思うの」
「その心は?」
「だって、クライマックスに、歴代の相手が勢ぞろいする展開って熱いじゃん」
「アンタ、少年漫画の読み過ぎだよ…」
「どっちかって言うとゲームじゃない?」
「例えば?」
「ロッ○マン」
「あー……え、もう一回振る気?」

タイトル:【ロックウーマン】


「こら!パパのお供えモノ食べちゃダメでしょ!」

翔子は仏壇から豆大福をとって食べた息子を叱った。
生前、夫の大好物だったものだ。
シュンとして、息子が呟く

「パパならきっと、わけてくれたモン…」
「……そっか、そうだね」

遺影に目を向けると、夫は笑っていた。

タイトル:【死して尚 父】


140字小説を投稿すると、リプがついた。
『バズった俺の作品のパクりだろ』
『いえ、違います』
『おらよ、証拠』
貼られた画像は、確かに1字1句同じで、私より前に投稿されていた。私は昔、mixiにこの作品を投稿した時のスクショを撮り、貼り返した。
『マイミクでした?』
彼は、私をブロックした。

タイトル:【起源】


【短編ミステリ小説 出版中】
価格:150円
読了時間目安:15~30分

人気の美人ゲーム実況Youtuber。
彼女には、実父殺害の疑いがあった。
しかし殺害時刻、彼女にはYoutubeでApexのライブ配信をしている、鉄壁のアリバイがあった。
証人は、配信の視聴者5000人。
彼女は一体どうやって、観衆が見守る中、実父の殺害を実行したのか?

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