140字小説 Vol.55

「ねぇ、この前ノートPCをバスタブに沈めてたよね?」
「ん?あぁ、もう捨てるからな」
「どうしてそこまでしたの?」
「そりゃ当然だろ、個人情報の塊なんだから」
「実は復元できたのよ。貴方の浮気データも一緒にね」
「は!? 嘘だろ!?」
「えぇ、嘘よ。でも、マヌケは見つかったみたいね!」

【ジョジョ好きなカノジョ】


『やぁ、諸君。目覚めたかね』
「こ…ここは?」
『突然だが、君達には簡単なクイズに答えてもらう』
「お前は誰だ!?」
『更新を怠る大人達を裁く者…とでも言っておこうか。では第1問。鎌倉幕府が成立したのは西暦何年?』
「なんだ常識じゃねぇか!1192年だ!」
『……失格だ。〝粛清〟する』

【諸説あり】


茂みの段ボールの中に、捨て猫がいた。誰かから餌をもらってる形跡がある。もしや、飼うに飼えず、しかしどうすべきかを知らない子供が餌をあげてるのかも…。

『この猫は保護(ほご)しました』と書き置きを残して、猫を保護した。

後日、そこには拙い字で『ありがとう!』と書き足されていた。

【元気でね】


「ねぇ ワタシ綺麗…?」
「ん?お姉さん どこ?」
「…アナタ、目が見えないの?」
「うん。でもね、おかげで色んな事がわかるようになったの」
「……」
「お姉さんのお顔は見えないけど、心が綺麗なのはわかるよ!そういう声、してるもん」
「……」
「お姉さん?」

以後 口裂け女は現れなくなった

【心の形】


「今時は『情報』なんて授業があるのね。どんな事をするの?」
「えっとね、この前は班に分かれてSNSから嘘の情報を10個集めたよ!」
「あら、いいわねぇ」
「でもね、シゲキ君は自分でアカウント作って嘘の情報流して、それを集めたのがバレて先生に怒られてたよ!」
「あら、ズルはいけないわねぇ」

【情報教育】


【長編ミステリ小説 出版中】
価格:250円
読了時間目安:2~3時間

「君に、この密室殺人の謎を解いて欲しい」
突如、同居人のハッカーに、謎の解決を依頼された女子高生。
被害者は、同居人の妹。
事件は一年前。
犯人は、未だ捕まっていない。
容疑者は、かつて、女子高生の窮地を救ってくれたハッカー集団。
誰が、なぜ、どうやって、同居人の妹を殺したのか…。
謎を解決した時、彼女は、自身のトラウマと向き合う事になる。

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