コンビニ強盗は銃を突き付けた。
「金を出せ」
「お客様、大変です!」
「あ?」
「銃にセーフティー(安全装置)がかかったままです」
強盗は鼻で笑う。
「そうやって隙を作ろうってか?クラシカル(古典的)だな…その手には乗らねぇよ」
強盗は勝ち誇り、続けた。
「モデルガンにそんなモン無ぇからな」
タイトル:【ルーキー(新人)】
幼馴染と俺の中身が入れ替わって5日になる。いつになったらお互いの体に戻れるんだろう。
「お母さん。俺…あ、私 今日 晩ご飯いらないから」
「懐かしいわね」
「?」
「覚えてないわよね。アンタ小さい頃、1人称をよく間違える時期があったの」
もしかして…
今、俺達は入れ替わってるんじゃなくて…
タイトル:【入れ戻り】
ある日 知り合いに頼まれた。
「この蟹を道端にセットしてくれない?」
特定したいSNSのアカウントでもあるんだろうか。今じゃすっかり有名な手口だ。
「自分でやれよ、なんで俺?」
「いやー、蟹をセットする男を現行犯で見つけた…ってネタでバズり狙おうかと思って」
俺は、色んな意味で怖くなった
タイトル:【承認欲求】
道端に『徳』と書かれたバッジが落ちてて、バズってる投稿を見つけた。きっと、その偶然性とメッセージ性が合わさる事で、多くの人の心を打ったんだろう。
「じゃあ、これの『夢』版でもバズるんじゃね?」
ネットで必死に『夢』と書かれたグッズを探してる内に、急に涙が出て来た。何してんだよ俺。
タイトル:【落とし物】
【長編ミステリ小説 出版中】
価格:250円
読了時間目安:2~3時間
「君に、この密室殺人の謎を解いて欲しい」
突如、同居人のハッカーに、謎の解決を依頼された女子高生。
被害者は、同居人の妹。
事件は一年前。
犯人は、未だ捕まっていない。
容疑者は、かつて、女子高生の窮地を救ってくれたハッカー集団。
誰が、なぜ、どうやって、同居人の妹を殺したのか…。
謎を解決した時、彼女は、自身のトラウマと向き合う事になる。
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