140字小説 Vol.7

「別れよう」
プロポーズされると思っていた私は、ディナーテーブル越しに告げられた彼の言葉に絶望した。
「え…嘘…でしょ?」
「本当に…ごめん」
それだけ告げて、彼は窓を突き破って去っていった。

そこで目が覚めた。眠りながら泣いていた事に気付いた。おかしいよね。俺、男なのに。

【予知夢】


「3,2,1…0!」
ヒロシは、深夜0時を指す壁掛け時計の前で歓喜した。
「4/1は終わりだ!俺は一度もお前に騙されなかったぞ。さぁ潔く1万払え」
「いいや、賭けは俺の勝ちだね」
「はぁ?なんでだよ」
「スマホの時計を見てみろ」
ヒロシの顔が驚愕に変わる。俺は壁掛け時計を外し、時刻を23:59に正した

【エイプリルフールの攻防】


「店員さんが間違えたのかな?」
俺は”鬼滅の刃”列に並んでいた”こち亀”の99巻を抜き取った。見ると”ドラゴンボール”列には89巻が、”ワンピ”列には69巻が並んでいた。
「間違えすぎだろ…」
全て回収して、”こち亀列”に回収した巻を正しく差し込んだ。すると、どこか遠くの方で、扉の開く音がした。

【本屋 ラクーンシティ店】


行きつけのレンタル屋でバイトを始めて知った事だが、俺は影で店員達にAV伯爵と呼ばれていたらしい。

おかしい。
俺はこの店でAVを借りた事など無い。
なのに俺の名前と顔はAV伯爵として知られていた。

となると 答えは一つ。俺は双子の弟に、二度と俺の会員カードをこっそり使うなと叱っておいた。

【自分探し】


VHSが出て来た。妙に中身が気になった俺は、古いプレーヤーを中古で買って再生してみた。そこには、ミルクを床にブチまけて遊ぶ赤ん坊の俺と、それを嬉しそうに撮る父の声が入っていた。
涙が溢れた。
「……最後に行ったの、いつだっけ」
盆でも、命日でもないけど、今週末は父の墓参りに行こう。

【愛の記録】


【短編ミステリ小説 出版中】
価格:150円
読了時間目安:15~30分

人気の美人ゲーム実況Youtuber。
彼女には、実父殺害の疑いがあった。
しかし殺害時刻、彼女にはYoutubeでApexのライブ配信をしている、鉄壁のアリバイがあった。
証人は、配信の視聴者5000人。
彼女は一体どうやって、観衆が見守る中、実父の殺害を実行したのか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました