この大きな廃病院は、僕1人には寂し過ぎる。
TVで紹介されてから、ここは肝試しの聖地になった。その結果、友霊はみんな憑いていってしまった。今では、ここの幽霊は僕1人だ…。
ロビーから音がする。またTVの特集なのか、霊媒師風の男が言った。
「感じます…ここには、無数の霊が蠢いていますね…」
タイトル:【そして誰もいなくなった】
俺は将棋の真剣師だ。
要は、金を賭けて勝負するならず者だ。時には命だって賭ける。
ある日 プロ棋士と対局する事になった。
「命も賭けた事ねぇ甘ちゃん共にゃ負けねぇよ」
「はは…私達プロは命なんて賭けませんよ」
プロ棋士から笑みが消えた。
「命より重いモノを懸けて、日々戦っているのです」
タイトル:【かける者達】
「マッチ…いりませんか…」
マッチ売りの少女に、淑女が声をかける。
「マッチくださります?」
「はい!おいくつをご希望ですか?」
「30前後で」
「では、こちらへ」
少女は淑女の手を引き 待合室へと連れて行く。そこには1人の紳士がいた。
「どうぞ、ごゆっくり」
そして少女は街道に戻っていった
タイトル:【マッチング少女】
「博士。進化したポケモンを、元に戻す事は出来ませんか?」
「残念じゃが、それは不可能じゃ。なぜそんな事を聞く?」
「…ヒトカゲからリザードンって、大分、大きくなりますよね」
「そうじゃな」
「ピカチュウを抱っこしていると、リザードンが時々、羨ましそうな目でこっちを見ているんです」
タイトル:【進化の代償】
息子がonlineゲーム中毒になった。叱るよりも、まず子供の目線に立つべきかと、私も始めてみる事にした。
その甲斐あって、息子のオンゲー中毒は改善された。息子曰く「自分の姿を、客観的に見れたから」らしいが、今やそんな事はどうでもいい。向こうの世界で今日も、仲間達が私を待っているのだ。
タイトル:【子供の目線】
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1話完結の1~3分でサクッと読める短編オリジナル小説の投稿をpixivFANBOXにて始めました。
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