140字小説 Vol.43

7つの大罪で、1番重い罪が何か、知ってるか?
そう〝パクり〟だ。
指摘すると、パクり野郎共は口をそろえて「被っただけだ!」と宣う。見苦しい。そう言えば許されると思っているのか?
俺は奴らへの鬱憤を、小説の形で発散する事にした。奴らを断罪する物語だ。タイトルは…そうだな……〝模倣犯〟

【自虐】


ゲーム配信をしていると、毒舌アンチに粘着された。調べると、そいつもゲーム配信者らしい。悔しくて、俺はとっておきのプレイ動画の録画を配信した。
『うっわ下手すぎ…ホント才能無ぇな…死んだ方がいいよマジ』
今日も奴の毒舌が冴え渡る。まぁ、その動画、昔のお前のプレイ動画なんだがな。

【初心忘るべからず】


なんだか教室が騒がしい。集合写真に幽霊が写り込んだとかで、盛り上がってるみたいだ。
「見ろよこの陰気な目。間違いなく、生前は陰キャだったね」なんて声が聞こえてきて笑えた。
「陰キャは、自分から写真に入ったりしないよ」
そう呟いたが、誰にも聞こえてないようで、僕は窓から教室を出た。

【理解者】


「二大文学賞の同時受賞、おめでとうございます」
「ありがとうございます」
「次の目標はありますか?」
「親友に面白いと言ってもらう事です。それは、デビュー前から変わってません」
「随分と厳しいご友人なのですね」
「えぇ。なので、ずっと修練の日々ですよ。彼に天国で読ませる、その時まで」

【ゴール】


私事で恐縮ですが、この度、結婚しました。娘と息子を授かり、2人とも今では立派な社会人です。子供達が自立し、趣味の裁縫に没頭する老後は、とても穏やかでした。娘と息子は今、孫達と共に私の周りで泣いています。そろそろお迎えが来たようです。久しぶりに夫に会えます。では皆様も、良い人生を。

タイトル:【ご報告】


【短編ミステリ小説 出版中】
価格:120円
読了時間目安:10~15分

男は、一人暮らしの女子大生を、ノートPCのWEBカメラから覗いていた。
女子大生がシャワーを浴びている間に、突然、包丁を持った強盗が侵入してくる。
彼女を救わねば。
しかし、自分の盗撮がバレるわけにはいかない。
一体どうやって、盗撮がバレる事無く、彼女に危機を知らせる?
葛藤する男の目の前で、強盗は突如、カメラの向こうでその姿を消した。
まるでイリュージョンでも見ているかのような謎に、盗撮犯である男は、ひたすら困惑する。
そして、自身に降り注ぐ悲劇を以て、その真相を知る事になる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました